室津漁港(室津港)
三方を山に囲まれた入江の中は波静かで、まるで室の内のようだと「室の泊」と名づけられた。
現在は静かな漁港であるが、天平の頃、行基が開いた摂播五泊の一つで、三方を山に囲まれた入江の中は波静かで、まるで室の内のようだと「室の泊」と名づけられた。帆船時代には瀬戸内海の重要な港として栄え、遊女発祥地として色々な伝説や悲話が残っている。高倉上皇・平清盛が厳島神社を訪れる時に立ち寄り、賀茂神社周辺や遊女の記録の他、美しい鏡のような港を見た事も記されている。江戸時代には参勤交代の大名の船、朝鮮通信使の船とガイドの姫路藩の船で埋め尽くされた。また北前船の寄港地でもあった。水不足に悩む室津では港が船で一杯になった時には水を詰めた樽を載せた船は西隣の大浦湾に停泊し、陸路水を運んでいた。当時の絵図を見ると、その栄えた様は今となっては想像もつかない程である。明治になり参勤交代が無くなり、動力船の普及、他港の改良等に従い急速に衰えた。
名称 | 室津漁港(室津港) |
---|---|
住所 | 〒671-1332 兵庫県たつの市御津町室津1034−36 |
フォトスポット一覧
正條の渡し
江戸時代、暴れ川として有名で橋の無い川
東山公園吊り橋
歩行と自転車で渡れる吊り橋
東山公園
新宮地域の吊り橋を渡った揖保川東岸の小嵐山(こあらしやま)の山裾一帯は、つつじと紅葉で有名です。
本陣 井口家
江戸時代、山陽道は正條の渡し近くに片島宿,正條宿の二つの宿場があり,西国の大名たちは室津街道を通って北上し、ここで合流し山陽道で姫路方面へ向かった。
旭橋
人と自転車専用の珍しい橋
旧脇坂屋敷
映画男はつらいよ「寅次郎夕焼け小焼け」ではカトリック教会の看板が見える。
日和山(燈籠堂跡周辺)
賀茂神社がある小高い岬は北前船の乗組員から日和山と呼ばれ、北前船の船乗りたちが出港前に日和を見た場所であった。
新舞子浜
近畿随一の遠浅の海岸として、海水浴や潮干狩りが楽しめる。
観光スポット一覧
鳩ヶ峰(室津街道)
室津街道上にある丸亀藩と姫路藩の境界。シーボルトもこの街道を通り、江戸の幕府に参府した。
道の駅「みつ」
国道250号(はりまシーサイドロード)沿いにある道の駅で瀬戸内海の絶景を満喫できる。
輿塚古墳
御津町内6基の前方後円墳のなかで最大
輪袈裟(わけさ)の清水
かつて街動筋を行き来した旅人達が渇いたのどを潤した。
赤松鼻
1336年に新田義貞は室山の赤松勢と戦となり、多数の赤松兵が討ち取られながら赤穂郡に逃れた。
觜崎の磨崖仏(天然記念物)
岩山の崖面に彫られた石仏
見性寺
室津の長の娘で遊女の室君が建立したといわれる五ケ精舎のうち現存する唯一の寺。
聖徳太子の投石(なげいし)
聖徳太子にまつわる逸話の地。