室津の長の娘で遊女の室君が建立したといわれる五ケ精舎のうち現存する唯一の寺。古来より文人墨客が室津に寄港すると必ず訪れた。室君の名前は国内に知れ渡り、以降遊女は「室君」と呼ばれるようになったと言われる。寺の由来は京都五山の1つ臨済宗大本山相国寺派。1000年前に性空上人が建てた正法寺がルーツとされる(一旦衰滅)。700年前に復興し見性寺と改められる。
毘沙門天王立像は一本造りの国指定重要文化財。1000年前、室津の海中より夜々光輝を発し現れた(伝承)。平安後期の作。公開は原則3月17日から21日の毘沙門祭と室之津祭当日。